Posted on 12/12/2016 at 19:33, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『祭壇の下(黙示録 その16)』(2016.12.11)

 

小羊が第五の封印を解いたとき、私は、神のことばと、自分たちが立てたあかしとのために殺された人々のたましいが祭壇の下にいるのを見た。(ヨハネ黙示録6章9節)

 

  • はじめに…今日は3本目のキャンドルに火が灯りました。これは「バプテスマのヨハネのキャンドル」です。バプテスマのヨハネは、救い主なるイエス様を世の人々に、いち早く証しました。荒野に住み、いなごと野蜜を食べ、粗末な衣服に身を包んで、“声”として働いていました。
  • 衣服…着るもので、その人の“人となり”がある程度分かります。しかしその人の本質は覆い隠されています。パリサイ人、サドカイ人も立派な衣服に身を包んでいました。その彼らに対してヨハネは「まむしのすえたち」(マタイ3章7節)と内面を指摘しました。その一方で、作業着のままやって来たかのようなイエス様に接し、「私こそ、あなたからバプテスマを受けるはずですのに…」(同14節)と語りました。この地にあって、粗末な衣服に身を包む他ないものに、父なる神は、天において輝く義なる“白い衣”(黙示録6章11節)を着せて下さいます。
  • 神のことばとあかし…またバプテスマのヨハネに神のことばがありました。「これは、わたしの愛する子、わたしはこれを喜ぶ」(同17節)。そして近づいて来られるイエス様のことを「見よ、世の罪を取り除く神の小羊」(ヨハネ1章29節)とあかししました。そのヨハネの結末は、殉教の死でした(マタイ14章10節)。バプテスマのヨハネが、神のことばとあかしの故に、血を流したさきがけでした。
  • ご計画の全貌…このバプテスマのヨハネの弟子だった若かれし使徒ヨハネは、恩師のあかしを聞いて、イエス様について行きました(ヨハネ1章37節)。いつもイエス様の傍らにいて、そのみことばを聞き、歩みを共にしました。そのヨハネの晩年に、主のご計画の全貌が啓示されているのです。
  • 祭壇…そして今、祭壇の下にいるたましいをヨハネは見ています。そこでたましいは「血の復讐を」と叫んでいます。血に対して血で復讐するのが父なる神でしょうか? そうです。人の流した血に対して、主イエス様の血で「シャローム」、すなわち平和で報復するのです。
  • 結び…平和の主よ。来てください
Posted on 12/06/2016 at 19:33, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『白・赤・黒・青色の馬(黙示録 その15)』(2016.12.4)

 

私は見た。見よ。白い馬であった。(…)すると、別の、火のように赤い馬が出て来た。(…)私は見た。見よ。黒い馬であった。(…)私は見た。見よ。青ざめた馬であった。(ヨハネ黙示録6章2、4、5、8節)

 

  • はじめに…先主日からイエス様のご降誕を待ち望むアドベントに入りました。私たちはクリスマス・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日は2本目で「預言者のキャンドル」です。旧約聖書は39巻の書物で構成されていますが、モーセ五書(5巻)・歴史書(12巻)・詩歌(5巻)、そして預言書(17巻)に分類されます。このうち預言書を記した預言者たちに託されたメシア来臨の預言が、イエス様の誕生によって成就したことを象徴しています。
  • 四種類の色…今日のテキストに、七つの封印が一つずつ解かれていく中で、4種類の馬が出てきます。白・赤・黒・青色の馬です。白い馬に乗る者は弓を持ち、赤い馬に乗る者は剣、黒は量り、そして青はハデスがつき従ってきました。大患難時代に起こる偽キリスト、戦争、飢饉(インフレ)、そして疫病です(マタイ24章参照)。(この未曾有の大患難の前に、教会(イエス様を信じる者の群れ)は携挙される)
  • 幕屋を覆う四枚の幕…過日、相撲の番組を観ていると土俵の上にある吊屋根の四隅の房の色が目に飛び込んで来ました。黙示録の馬の色と同じです。そこでまたハタと気づかされたのは、幕屋の覆いの四枚の幕です。外側から青、赤、黒、白です。これらはイエス様の本質を現わしています。苦難のしもべ(保護)、十字架(献身、身代わり)、罪のあがない(人の弱さに対するイエス様の恵み)、神の恵みと義(ほころぶことのない)です。これらの幕は、霊の感動を受けた一人ひとりの奉仕によって仕上げられました。
  • 格闘…二人の力士が全身全霊でぶつかり合い、取り組みをする姿は圧巻です。そもそも、この相撲の原型は、ヤコブのペヌエル(神の御顔の意)での格闘です(創世記32章24-32節)。これは至聖所のあがないの蓋の上で互いに向き合っているケルビムに霊的意味が込められているのでしょう。
  • 結び…イエス様の四重の守りの中で、主に感謝をささげ、とりなしをする皆さん一人ひとりでありますように。
Posted on 11/27/2016 at 20:35, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『封印を解くのにふさわしい方(黙示録 その14)』(2016.11.27)

 

彼らは、新しい歌を歌って言った。「あなたは、巻き物を受け取って、その封印を解くのにふさわしい方です。あなたは、ほふられて、その血により、あらゆる部族、国語、民族、国民の中から、神のために人々を贖い、私たちの神のために、この人々を王国とし、祭司とされました。彼らは地上を治めるのです。」(ヨハネ黙示録5章9-10節)

  • はじめに…本主日からイエス様のご降誕を待ち望むアドベントに入りました。私たちはクリスマス・クランツに4本(5本)のローソクを立てて、アドベントの主日毎に1本ずつ明かりを灯していきます。今日はその1本目で「アブラハムのキャンドル」です。主の約束を信じて信仰の歩みを始めた“信仰の父”ゆえに、約束の成就としてのイエス様の誕生へと引き継がれてきたことを想起するキャンドルです。「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」。新約聖書の冒頭、マタイ福音書1章1節に記されたみことばです。
  • 主イエスの恵み…新約聖書の最後は 主イエスの恵みがすべての者とともにあるように。アーメン。」(ヨハネ黙示録2221節)です。アブラハムに与えられた信仰の目指すところは、“主イエス様の恵みがすべての者とともにあるように”との切なる願いです。恵みは、行い(たとえば賛美や祈り)に対する対価ではありません。イエス様の先行する恵みに対する応答が、賛美と祈りになると言えるでしょう。その最たるものが“罪の赦し”です。
  • 新しい歌…今日のテキストは「新しい歌」が主題です。何が新しいのでしょうか? それは賛美の対象が、4章の“神であられる主”から“ほふられたと見える小羊”になったということです。小羊、すなわち十字架と復活のイエス様が賛美の対象になったことが“新しい”のです。この方が御座と長老たちの間(中心)に立っておられたのです。その偉大さのゆえに、多くのことばはたった一言「アーメン」になり、さらに、ことばさえも逸して、ただひれ伏すのみになりました(黙示録5章14節)
  • 天の故郷…ここは、かつてアブラハムが、父の家を出て、行き先を知らずに求めて旅立った“天の故郷”(ヘブル11章16節)であり、ここに“ほふられたと見える小羊”なるイエス様がおられるのを、使徒ヨハネは見たのです。墓の封印を破ったイエス様ただお一人、唯一、巻き物の封印を解くにふさわしい方です。
  • 結び…イエス様に栄光がありますように。
Posted on 11/20/2016 at 19:31, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『四つの生き物(黙示録 その13)』(2016.11.20)

 

御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座の中央と御座の回りに、前もうしろも目で満ちた四つの生き物がいた。(ヨハネ黙示録4章6節)

 

  • はじめに…先週の主日が終わってから、ひとりの姉妹が「ここには何かいる。みんなが賛美しているときに別の声がしてた」。姉妹の聞いたその声は、天使の歌声だったのかも知れません。また別の姉妹は、「いままで見たことのないような魚の夢を見た」と、友人の見た夢の話をしてくれました。“魚”はイエス様を表わすシンボルですから、イエス様が姉妹の友人に近づいて来てくれたのでしょう。
  • 黙示録概観…1章から3章は、「今ある事」として、この地にある教会の現状に対してのイエス様のメッセージ、4章は、「将来、起こる事」としての、天での礼拝ビジョン、4‐18章がイエス様の再臨までに起こる出来事、19章が再臨、そして20章が千年王国、21-22章が新天新地のビジョンです。この後、必ず起こる大患難時代の前に、携挙があるゆえに、恐れることはありません。
  • 四つの生き物…今日は、“四つの生き物”に目を留めて、みことばの真理に触れさせて頂きたいと願っています。旧約聖書にも“四つの生きもの”がエゼキエル書1章に出てきます(エゼキエル1章5-25節)。それは四つの顔を持っています。①人間の顔、②獅子の顔、③牛の顔、④鷲の顔です(エゼキエル10章14節参照)。黙示録と順序は違っていますが、共通しています。これはケルビムと呼ばれている天使です。天使は、御座の聖さを保ち、生涯、私たちを守り助ける天的存在です。主は一人ひとりの置かれた場所と状況と時にふさわしい御姿で近づいて来てくださいます。
  • 幕屋に表されたケルビム…幕屋にもケルビム(四つの生き物)は表されていました。それは宿営する12の部族の旗に表されていました。そして聖所の天井の幕に、さらに垂れ幕、至聖所の契約の箱の上に(出エジプト)。それは天上の聖なる御座にまで続き、そこで大いなる方への礼拝、賛美へと私たちを誘っています。「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな。神であられる主、万物の支配者、昔いまし、常にいまし、後に来られる方。」
  • 結び…新しい週、皆さんお一人ひとりに近づいて、歩みを共にして下さるイエス様がおられます。
Posted on 11/13/2016 at 20:04, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『金の冠を投げ出して(黙示録 その12)』(2016.11.13)

 

「主よ。われらの神よ。あなたは、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしい方です。あなたは万物を創造し、あなたのみこころゆえに、万物は存在し、また創造されたのですから。」(ヨハネ黙示録4章11節)

  • はじめに…アメリカの次期大統領にトランプ氏が選ばれました。“人間はあらゆる動物の中で最も非道な存在である。そして、人生とは勝利か敗北かのどちらかで終わる戦いの連続なのだ”と、30数年前に雑誌のインタビューに答えています。その延長線上に大統領選があり、大統領の椅子があるとしたら…。
  • 黙示録概観…黙示録1章から3章は、「今ある事」として、この地にある教会の現状に対してのイエス様のメッセージでした。4章は、使徒ヨハネが見た「将来、起こる事」としての、天での礼拝ビジョンです。4‐18章がイエス様の再臨までに起こる出来事、19章がイエス様の再臨、そして20章が千年王国、21-22章が新天新地のビジョンです。天での礼拝のビジョンが、①七つの巻き物の封印が解かれる前であること、②フィラデルフィヤの教会に語られた“全世界に来ようとしている試練の時には(から)、守る”との約束のみことばが語られていることから、この後、必ず起こる大患難時代の前に、携挙があることを信じます。
  • 右と左の座…先主日に引き続き黙示録4章からみことばを聞きます。今日のみことばは、24人の長老が天で主をほめたたえて礼拝している箇所です。このとき長老たちはひれ伏し、自分の冠(光栄)を御座の前に投げ出しています(黙示録4章10節)。きっと使徒ヨハネは、その長老の姿と自分の姿を重ねて見ていたことでしょう。かつて使徒ヨハネを含む十二弟子は、イエス様から「十二の座について十二の部族を裁く」(マタイ19章28節)との約束のみことばを頂いています。その後、ヨハネは兄弟ヤコブと母とともにイエス様のところへ来て「ひとりを右に、もうひとりを左に」(マタイ20章20節)と求めました。野望に満ちていたのです。それを知った他の10人の弟子たちは腹を立てました。
  • 金の冠を投げ出して…そこでイエス様は弟子たちに「仕える者になりなさい」「しもべになりなさい」(同26,27節)と語られました。このみことばの成就した姿が天における24人の長老の礼拝でしょう。
  • 結び…自らの栄誉は御前に置いて、ありのままの自分を主にさささげ、礼拝する皆さんであるよう、主の御名によって祈ります。
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