Posted on 12/19/2021 at 16:26, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『使徒ヨハネとイエスの母マリヤ』(イエス・キリストの生涯 その191)(2021.12.19)

天の万象は朽ち果て、天は巻き物のように巻かれる。その万象は、枯れ落ちる。ぶどうの木から葉が枯れ落ちるように。いちじくの木から葉が枯れ落ちるように。(イザヤ書34章4節) 天は、巻き物が巻かれるように消えてなくなり、すべての山や島がその場所から移された。(黙示録6章14節)

  • はじめに…アドベント(待降節)の時を過ごしていますが本主日アドベント第四主日は「マリヤのキャンドル」です。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように」(ルカ1章38節)と、主のみこころを受け止めたマリヤの信仰による従順を象徴するキャンドルです。
  • エドム人ヘロデ大王…イエス様が誕生されたのはヘロデ大王(在位:紀元前37年-紀元前4年)の時でした(マタイ2章1節)。東方の博士たち(占星学者)が「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでなりますか(…)拝みにまいりました」(同2節)とのことばに狼狽(ろうばい)しました。なぜなら自分がユダヤ人の王として治めているにもかかわらず、“本物のユダヤ人の王”が生まれたと聞かされたからです。ヘロデ王の家系は純粋なユダヤ人ではなく「エドム人」の家系だったため、自身の地位が脅かされると恐れたのです。そしてベツレヘム近辺の二歳以下の男子の幼子を手あたり次第に殺害したのです。その間、マリヤとヨセフ、そして幼子イエス様の三人はエジプトへ避難しました。
  • マリヤの受難、慰め…結婚出産、養育、子離れ、そして看取り、死別。人の一生において様々なステージがあり、多少の程度の違いこそあれ、それぞれに困難、危機を体験します。嘘や誤解が一層、事柄を難しくします。マリヤは出産に際しては不貞を疑われ、イエス様の十字架の死を目の当たりにしました。事態に困惑し、絶望感に襲われます。しかし、聖霊様は狭い袋小路に迷い込んだり、深い穴に落ちたりする私たちを“熱心に捜し求め”て、慰め、真実を明らかにしてくださいます。イエス様が一匹の羊を大切にし、見つかるまで捜してくださるように、そしてマリヤに使徒ヨハネを養育者として置いて下さったように、すべてを整え、私たちを愛してくださっています。
  • 結び…天の万象(宇宙)が破滅するような事態が起こっても、聖霊様は私たちを捜し求め、主の創造してくださった世界を再び回復し、もつれたり、途切れたりした人間関係、主と人との関係を修復して、美しく、信頼と喜びの賛美に溢れた新天新地を用意してくださっている(イザヤ35章)ことを感謝します。
Posted on 12/12/2021 at 17:09, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『眠りの霊と聖霊』(イエス・キリストの生涯 その189)(2021.12.12)

主が、あなたがたの上に深い眠りの霊を注ぎ、あなたがたの目、預言者たちを閉じ、あなたがたの頭、先見者たちをおおわれたから。(イザヤ書29章10節)こう書かれているとおりです。「神は、彼らに鈍い心と見えない目と聞こえない耳を与えられた。今日に至るまで。」(ローマ人への手紙11章8節)

  • はじめに…アドベント(待降節)の時を過ごしていますが本主日アドベント第三主日は「バプテスマのヨハネのキャンドル」です。バプテスマのヨハネは、救い主なるイエス様を世の人々にいち早く証した、福音宣教の先駆者でした。荒野に住み、いなごと野蜜を食べ、粗末な衣服に身を包んで、“声”として働いていました。御使いガブリエルが、神殿で朝夕の香を焚く奉仕をしているザカリヤに「(…)あなたの妻エリサベツは男の子を産みます。名をヨハネとつけなさい。(…)彼こそ、エリヤの霊と力で主の前ぶれをし、父たちの心を子に向けさせ、逆らう者を義人の心に立ち戻らせ、こうして、整えられた民を主のために用意する」(ルカ福音書1章13-17節)と、その誕生と、その働きについて告知しています。
  • 眠りの霊…衣料品通販大手ZOZOの創業者の前澤友作さんが国際宇宙ステーションからユーチューブで動画を配信していました。「伝えたいことは、頑張っていれば夢は、叶うんだと…本当に感無量です」「自分で頑張って稼いだお金で夢を叶えるというのは全然、僕はいいと思うんです(…)皆さんも夢を諦めずに頑張っていきましょう」と。彼は能力もあり、アグレッシブ(攻撃的・積極的)ですが、何かしらその言動に虚しさ、空回りしている感じがします。今日のテキストでイザヤの語る“眠りの霊”が注がれているからかも知れません。出発前に「宇宙に行って自分がどう変わるか楽しみ」と語っていましたから変えられることを祈ります。しかしこれは前澤さんだけの問題ではありません。私たち自身の問題でもあります。
  • 聖霊…イエス様はバプテスマのヨハネを「女から生まれた者の中でもっともすぐれた者」(マタイ11章11節)と称賛しています。ヨハネとて人の子。すぐれた人間であっても神の子ではありません。エリヤの霊と力を持っていても聖霊ではありません。聖霊と火のバプテスマを授けられるイエス様のみが私たちに永遠のいのちをお与えになります。私たちを肉の人から霊の人へ、御霊に満ちた新しい人に創造される方です。眠りの霊から解放してくださいます。イエス様との永遠の交わり(御国)の中へ入れてくださいます。
  • 結び…父なる神の一方的な恵みによって私たちを永遠のいのちに生きる者としてくださる主の愛を覚えつつ、待降節を過ごせる幸いを感謝します。
Posted on 12/05/2021 at 21:30, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『みことばを聞く耳』(イエス・キリストの生涯 その188)(2021.12.5)

まことに主は、もつれた舌で、異国のことばでこの民に語られる。(イザヤ書28章11節)律法にこう書いてあります。「『わたしは、異なった舌により、異国の人のくちびるによってこの民に語るが、彼らはなおわたしの言うことを聞き入れない』と主は言われる。」(コリント人への手紙第一14章21節)

  • はじめに…先主日からアドベント(待降節)の時を過ごしていますが例年と同様、アドベント・クランツのキャンドルに火を灯していきます。本主日アドベント第二主日は「預言者のキャンドル」です。旧約聖書は39巻の書物で構成されていますが、モーセ五書(5巻)・歴史書(12巻)・詩歌(5巻)、そして預言書(17巻)に分類されます。このうち預言書を記した預言者たちに託されたメシア来臨の預言が、イエス様の誕生によって成就したことを象徴しています。アドベントとは“到来”とともに“冒険”という意味ですから、大胆に危険な場所に踏み込むということです。困難な闇の世に、希望と平和と喜び、そして愛を携えてイエス様が来られる、その主ご自身のメッセージを預言者が伝えたのです。
  • メルケル首相退任…ドイツの首相メルケルさんの退任式が2日に行われました。メルケルさんは、「首相として波乱に満ち、しばしば非常に困難な歳月を送ったが充実した日々だった」と振り返り、次期首相のショルツ氏に対して「不機嫌やねたみ、悲観主義ではなく、心の中に陽気な気持ちを持って仕事に取り組むことで、これからも未来をうまく作っていけると確信している」とエールを送りました。首相や大統領などが退任する際、本人が選んだ曲を軍の音楽隊が演奏するのが慣例になっており、讃美歌を含む3曲(※)を選び、そのうち、前例に無いパンクロックの曲を選曲して賛否両論、話題になっていました。
  • 預言者イザヤ…預言者は時として恍惚状態になり、同じことを何度も繰り返すことがあったようです。その内容は極めてシンプルでした。しかしあまりにも当たり前過ぎて(あるいは突拍子もない故に)、多少知識があり、富があり、自由のある人々は、その預言者の語ることばを聞こうとしなかったようです。パウロは“もつれた舌”のイザヤ書の箇所を異言の賜物の文脈で引用しています。イザヤの語ったのは「ツァウ・ラ・ツァウ、ツァウ・ラ・ツァウ、カウ・ラ・カウ、カウ・ラ・カウ」(イザヤ28章10、13節/新共同訳)という単純な音の繰り返しでした。しかし、主の御心は「ここにいこい、休みがある」「礎の、尊いかしら石」(イザヤ28章12節、16節)でした。
  • 結び…信じる者、聞く者を憩わせ、平安のうちに包んで下さる方、イエス様の誕生を覚えつつ、このアドベントの時を過ごせる幸いを感謝します。

※①ドイツ讃美歌/ 「Holy God, We Praise Thy Name」②西ドイツの人気女優・歌手ヒルデガルト・クネフ/「私には赤いバラが雨のように」③東ドイツ出身の人気パンクロック歌手ニナ・ハーゲン/「カラーフィルムを忘れたのね」

Posted on 11/28/2021 at 18:55, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『死を滅ぼし、涙をぬぐわれる方』(イエス・キリストの生涯 その187)(2021.11.28)

永久に死を滅ぼされる。神である主はすべての顔から涙をぬぐい、ご自分の民へのそしりを全地の上から除かれる。主が語られたのだ。(イザヤ書25章8節)

 最後の敵である死も滅ぼされます。(コリント人への手紙第一15章26節)

  • はじめに…本主日からアドベント(待降節)です。例年と同様、アドベント・クランツのキャンドルに火を灯していきますが、アドベント第一主日は「アブラハムのキャンドル」です。「わたしが示す地へ行きなさい。あなたを大いなる国民とする。すべての民族はあなたによって祝福される」(創世記12章1-3節)との主の約束を信じて信仰の歩みを始めた“信仰の父”アブラハム。主の約束を信じて歩んだ、その主の約束の成就としてのイエス様の誕生へと引き継がれてきたことを想起するキャンドルです。
  • アブラハム75歳…アブラハムが約束の地へ向かって歩み出したのは彼が75歳の時でした。今の日本における介護保険制度では“後期高齢者”です。社会の第一線から退いて、社会的なサービスを受け年金生活を始める年齢です。そのアブラハムを主は召し出されたのです。アブラハムはその主の召しに応じ、ただ信じて歩み出したのです。気力、体力が衰え、今まで出来ていたことが出来なくなってくる年齢だからこそ、逆に信仰が深まり、主への信頼が増していくと言えるでしょう。
  • アブラハム99歳…主に不可能なことはありません。99歳(白寿)になったアブラハムに主が現れ、「カナンの地を与える(…)ひとりの男の子を与える」(創世記17章8、16節)と語られました。さすがのアブラハムも、そして妻サラもこの時ばかりは笑いました。しかし主は「主に不可能なことがあろうか」(創世記18章14節)と、約束は必ず成し遂げられることを伝えました。事実、アブラハム百歳の時、イサクが誕生したのです。
  • アブラハム175歳…その後、イシュマエルの追放、イサクの奉献、イサクの結婚、妻サラの死etcの出来事を経て、いよいよその生涯に幕を閉じる時が来ます。アブラハム175歳。死に際してアブラハムは「自分の全財産(属するすべて)をイサクに与えた」(創世記25章5節)のです。そしてアブラハムの死はイサクとイシュマエルを引き合わせています(同9節)。アブラハムの生涯はまさに、十字架の死によって私たちに永遠のいのちを与え、神と人、人と人、人と被造物の和解の道を拓いて下さったイエス様の型と言えるでしょう。
  • 結び…アブラハムがその生涯を通して信頼した主、その主が具体的に体を伴って世界の歴史のただ中に、お生まれになったことに想いを馳せながら待降節を過ごせる幸いを感謝します。主は死を滅ぼし、涙をぬぐわれる方です。
Posted on 11/21/2021 at 18:30, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『ダビデのかぎを持つ方』(イエス・キリストの生涯 その186)(2021.11.21)

わたしはまた、ダビデの家のかぎを彼の肩に置く。彼が開くと、閉じる者はなく、彼が閉じると、開く者はない。(イザヤ書22章22節) また、フィラデルフィヤにある教会の御使いに書き送れ。『聖なる方、真実な方、ダビデのかぎを持っている方、彼が開くとだれも閉じる者がなく、彼が閉じるとだれも開く者がない、その方がこう言われる。(ヨハネ黙示録3章7節)

  • はじめに…サイクルポートを手作りしてほぼイメージ通りに出来上がりました。木材を購入し、ペンキを塗って、寸法通りにのこぎりで切り、ビスや釘をドライバーやハンマーで打ち付けて組み立てていきます。時々、ビスが空回りしたり、釘が曲がったりして木材をしっかり固定できないということもあります。そんな時は、ビスをねじ込む場所を変え、曲がった釘を新しい釘に替え、しっかり固定し直します。あとは若干の装飾と補強をして終了です。
  • 執事(書記)シェブナ…イザヤ22章には王の補佐役二人が出てきます。一人はシェブナ。名の意味は「主よ、帰りたまえ」。それとは裏腹に、分を越え自分勝手な振る舞いをしていたことに対する皮肉をもって“ますらお(【益荒男】立派な男、勇気ある強い男)”と呼ばれています(17節)。権力の座に就くと人間は高慢になるのは世の常だということでしょうか。
  • 宮内長官エルヤキム…もう一人はエルヤキム。「神は確立したもう」②列王記18章18節に“宮内長官”と役職が記されてあります。シェブナ失脚後に王に次ぐ権威を授けられ、「ダビデの家のかぎ」を与えられ、「釘」として確かな場所に打ち込まれると預言されています(22、23節)。そして「父の家のすべての栄光がかけられる」(24節)とも。絶大な権威、権力を手中にしたのです。しかし主によって盤石の地位を与えられると主を忘れ、みこころを脇に置いて自らの思いで事を動かすことに。また周囲の人々も、おもねるようになり、結局自らの首を絞め、没落の道をたどり、バビロン捕囚へと歴史が動いていくことに。そのことをイザヤは憤りと涙をもって預言しました。
  • フィラデルティヤ教会…ヨハネ黙示録3章7節で「ダビデのかぎ」がイザヤ書22章から引用されています。ただ、その「ダビデのかぎ」を持っている方は、聖なる方、真実なる方、つまり持ち主はイエス様です。そしてフィラデルフィヤ教会の信徒は、「少しばかりの力」、微力だったのです。しかし微力ゆえに主に信頼し、忍耐したことを主が評価し、将来を約束しています。
  • 結び…たとえ微力、無力であっても、「ダビデのかぎ」を持っている方、イエス様に信頼する者を、主は困難から守って下さいます。そして新しいエルサレム、天の御国に招いて下さいます。
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