Posted on 03/09/2025 at 20:15, by matsumoto

『世界の片隅の祈り』(ユダヤ人キリスト者と共に 取りなさい=キ・ティサ)(2025.3.9)

あなたは、香をたくために壇を作る。それはアカシヤ材で作らなければならない。(出エジプト記30章1節)

◆はじめに…トランプ大統領の突拍子もない発言が続き、世界が振り回されています。「ガザをアメリカが所有する」「ウクライナのゼレンスキーは独裁者」「25%の貿易関税をかける」等々。ディール(取引き)の手段としての脅し的な発言なのか、本心なのかに関わらず、根本的なところは、なりふり構わず自己の野望(利益と名声)を力によって実現しようとしているように見えます。今後、どんなアメリカ、そして世界になるのか、末恐ろしい感じがします。

◆香壇…そんな中で、今、私たちが聞いているみことばは、幕屋の製作についての箇所ですが、幕屋作りはイスラエルの民の国の型です。もちろん、これは天地創造の主が、モーセに提示し、イスラエルの民のみならず全人類が目指す社会の原型=エデンの園と言えます。今日は、その幕屋の中にある“香壇”に視点を当てて私たちの生きる姿勢、目指す方向を、みことばから学びたいと思います。①香壇は、至聖所の“あかしの箱”の最も近くにあります(出エジプト30章6節)。つまり祈るとき、主が私たちに最も近くにおられることを示しています。②香壇の高さは2キュビト(約88センチ)で、聖所の備品の内で最も背の高いものです。これは奉仕の中で祈りが最高の努めであることの象徴です。そして「2」という数から、聖霊なる神との共なる祈り(ローマ8章26-27節)と、心を合わせて神に祈るときに、必ず聞いて下さる(マタイ18章29節参照)という神様の約束を覚えることができます。そして③香壇には2つの金環(4つではない)があります(出エジプト30章4節)。この金環に、かつぎ棒を通して荒野を移動する訳ですが、どんなに傾斜がある場所を通るときにも、香壇は絶えず垂直を保ち、天を向いています。ここに、どんな境遇になっても(十字架に掛かられても)揺らぐことなく、とりなしの祈りをされた主の姿を見ることができます。そしてその祈りは、最後の最後まで決して地に落ちることなく、父なる神に届く祈りなのです。

◆エデン再建…そしてわずか1キュビト四方(約44センチ四方)から香の煙が聖所、至聖所内に満遍(まんべん)なく広がるように、それは社会全体へと広がっていきます。かつて下村湖人が、「煙仲間」という小集団を結成して、軍国主義に反対し人間の自由を尊重するために活動しました。私たちは、祈りの芳しい香りを通して、人々の間に広がっている不安や不満、恐怖や絶望、排他的な感情が、少しずつ和らげられ、主が最初に造られたエデンの園の姿が取り戻されつつあることを信じます。日々の小さな祈りがエデンの園を再建する大切な働きです。

◆結び…荒野(世界)の片隅で主に祈れる幸いを感謝します。

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