Posted on 10/16/2024 at 06:03, by matsumoto

『霊的遺産相続』(ユダヤ人キリスト者と共に その3)(2024.10.13)

モーセは、みおしえを私たちに命じ、ヤコブの会衆の所有とした。(申命記33章4節) /この律法の書を、あなたの口から離さず、昼も夜もそれを口ずさまなければならない。(ヨシュア記1章8節)

◆はじめに…先週10月11日、ノーベル平和賞の発表があり、核廃絶を訴え続けて来た「日本被団協」が受賞しました。日本被団協の代表委員・箕牧智之(みまきとしゆき)さん(82)は記者会見で「『核兵器があるから世界は安全なんだ』 という言い方をされる。それでも核兵器があれば、テロが狙うかもわからない。周り全部、大きな核被害を受けることになる。そのことを政治家は知るべき」「世界の皆様へ。私たちが生きている間に核兵器をなくしてください。被爆者11万4000人の願いです」イエス様はおっしゃいました。「平和を作り出す者は幸い」

◆霊的遺産相続…本主日は、シナゴーグでの年間トーラー朗読の最終週で申命記33章から34章が読まれます。そこから『霊的遺産相続』というテーマで、みことばに聞いていきます。モーセは自らの死を前にして、「みおしえを私たちに命じ、ヤコブの会衆の所有とした」(申命記33章4節)とあります。つまりモーセは、主から受け継いだ律法(みおしえ)を、次の代のイスラエルの民に霊的遺産相続したということです。先日、知人から車を譲って頂いたとお話しました。その譲って頂いた車のダッシュボードの隅に「運転者が唱える祈り」というメモがありました。車とともに祈りをも譲り受けたのでした。

◆律法の本質…律法は613の戒律からなっています。このすべてを行なえる人はいないでしょう。大切なことは、律法の言わんとしている心、本質です。ダビデは律法の本質を十一にまとめ(詩篇15篇)、イザヤは六つに(イザヤ33章15節)、それをミカは三つに(ミカ6章8節)、さらにハバククは全部ひっくるめて一つにしまた(ハバクク2章4節)。そのハバククをパウロはローマ書で引用し、ローマ書全体の要約としています。

◆律法の完成者…信仰の内容はイエス様です。イエス様のみことばです。イエス様は律法の本質を二つにまとめました。「一番たいせつなのはこれです。『イスラエルよ。聞け。われらの神である主は、唯一である。心を尽くし、思いを尽くし、知性を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』次はこれです。『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』この二つより大事な命令は、ほかにありません」(マルコ12章29節-31節)。イエス様は、いのちに至る道であり、愛と平和の源です。主に愛されてモーセは死にました。イエス様は復活し、今も私たちとともに働いておられ、みことばを確かなものとして下さっています。

◆結び…私たちに信仰を与えて下さり、親密な関係を築いて下さる主に感謝します。主のみことばを日々、生きる者として下さい。

You can follow any follow up comments to this entry through the RSS 2.0 feed.

Comments are closed.

アーカイブ ログイン お問い合わせ