Posted on 03/02/2025 at 20:23, by matsumoto
あなたはイスラエル人に命じて、燈火用に上質の純粋なオリーブ油を持って来させ、ともしびを絶えずともしておかなければならない。(出エジプト記27章20節)
◆はじめに…3月の下旬に引っ越しすることになったため、荷造りとともに家の中の傷んだ箇所の補修をしています。昨日は、台所のシンクの凹んだ部分を、裏側の膨らんだ部分をトンカチで叩いて平たくしました。普段、台所のシンクの裏側をのぞくことはありませんが、昼間でも暗くて良く見えないので、懐中電灯で照らすことで、正確な作業をすることができました。
◆純金の燭台…聖書に、「純金の燭台は、槌で打って作らなければならない」(出エジプト記25章31節)とありますから、純金の燭台を作るような思いで作業しました。ちなみに、純金の燭台(メノラー)は純金1タラントで作るように指示がされていました(同39節)から、現在の金の価格に換算すると約5億円になります。それに繊細な造形を施し、芸術性と実用性をあわせもった作品に仕上げられていましたので、値段の付けられない価値を持っていました。その造形は台座に一本の支柱があり、その両脇にそれぞれ3本の枝が伸びたものでした。造形はアーモンドの木がイメージですが、そこから連想されるのは、「いのちの木」であり「ぶどうの木」です。
◆ともしび…そして「ともしびを絶えずともす」(出エジプト記27章20節)ようにと、みことばは指示しています。光がなければ幕屋の中は真っ暗です。メノラーのともしびが絶えず灯ることで、神と民の仲介者としての祭司、大祭司が、和解と感謝の奉仕のために聖所、至聖所へ入り、創造の主に近づけるようになります。ともしびの灯ったメノラーは「世の光」「いのちの光」(ヨハネ8章12節)の象徴になります。
◆押しつぶされたオリーブ…そのともしびの源は“オリーブ油”です。イエス様は、ひんぱんにオリーブ山の麓(ふもと)の岩の窪みにうつ伏して祈られました。そして二階の大広間で最期の晩餐を終えたイエス様は、祈るためにゲツセマネへ向かいました。ゲツセマネとは“油絞り”という意味です。そこでイエス様は人類史上最大の霊的苦闘=苦祷をされたのです。まさにオリーブの油絞り器で、その実が圧し潰されるように、血が滴り落ちるような汗を流し、悲しみもだえつつ祈られたのです。イエス様は、打ち叩かれ、圧し潰され、そして光として暗闇を照らし、すべての人と創造の主を近づけてくださる方です。
◆結び…イエス様が、この3月も「足のともしび、道の光」として私たちの歩みを導いてくださることを感謝します。
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