Posted on 08/12/2024 at 07:12, by matsumoto

『幕屋の建て直し』(新約に引用されている旧約 その98)(2024.8.4)

その日、わたしは、ダビデの倒れている仮庵を起こし、その破れを繕い、その廃墟を復興し、昔の日のようにこれを建て直す(アモス9章11節) /この後、わたしは帰って来て、倒れたダビデの幕屋を建て直す。すなわち、廃墟と化した幕屋を建て直し、それを元どおりにする (使徒15章16節)

◆はじめに…今回のオリンピックの総合馬術で、日本代表選手が銅メダルを獲得。1932年ロサンゼルスオリンピック障害馬術競技で金メダルを獲得して以来92年ぶり、団体では初めてとのこと。最終種目の前に馬の状態不良を指摘された北島選手に代わって急きょ出場した補欠の田中選手。競技開始2時間半前に繰り上がりの出場を伝えられた田中選手は「鳥肌が立って止まらなかった」と初めての補欠からの出場に動揺したが、北島選手からも「楽しんできて」と背中を押され、競技に向かった田中選手がこの大役を果たせたのは、いつ用いられても良いように事前の練習、準備を欠かさなかったことにあります。

◆ダビデの幕屋…さて今日のテキストはアモス書9章11節とその引用の使徒の働き15章16節ですが、“ダビデの幕屋”の建て直しがキーワードになっています。私たちへの適用とするなら、聖霊の宮(幕屋)なる私たちの内に主が来られ、破れ、綻びを繕い、霊的復興を為して下さるということになるでしょう。“ダビデの幕屋”は①歴代誌15章29節に記されてあるように、シオン(のダビデの町)にダビデが「契約の箱」を運び入れ、天幕で覆ったものです。そして、その前で毎日、賛美の捧げものを献げ、礼拝をしました。そこには絶えず主の臨在があり続けました。

◆アモス…アモスの名は“重荷を負う”という意味です。アモスは羊を養う牧者兼いちじく桑を栽培する農夫として、生活面での重荷を負っていました。いちじく桑の実を栽培、収穫する時期には、仮庵(幕屋)を建てて、昼夜関係なく、仕事に明け暮れていたことでしょう。そこに主ご自身から預言を語る重荷が与えられたのでした。

◆いちじく桑の実と賛美の実…いちじく桑の実の栽培は大変な労力を要し、一個一個、丹精込めて栽培する必要がありました。ダビデの幕屋における賛美も、いちじく桑の実の栽培と同様、ひと言ひと言に心を込めて主に感謝と喜びを献げることで、主との交わりの親密さが深まり、全身全霊で御国と福音の力の注ぎ、満たしを体験します。

◆結び…将来、必ずや主イエス様と相まみえる時がやって来ます。主イエス様が花婿として、そして私たちを花嫁として迎えに来て下さいます。その時がダビデの幕屋が完全に復活する時です。その日を待ち望みつつ、心から主に賛美する日々を送れるよう、祈ります。

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