Posted on 10/16/2022 at 16:50, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『主の遺言(契約)としての血』(新約に引用されている旧約 その21)(2022.10.16)

そこで、モーセはその血を取って、民に注ぎかけ、そして言った。「見よ。これは、これらすべてのことばに関して、主があなたがたと結ばれる契約の血である」(出エジプト24章8節) /これは神があなたがたに対して立てられた契約(遺言)の血である。」と言いました。(ヘブル人への手紙9章20節)

◆はじめに私の勤めているデイサービス事業所は、要支援者に対するサービスと要介護者に対するサービスの、二つのサービスを提供しています。デイサービスの利用者は、身体の状態の変化によって介護度も変わり、要支援だった利用者が要介護になったりします。すると新たに契約を結び直します。そして新しい契約書(事業所用と利用者用の二部)に署名、捺印してもらう必要があります。

◆旧約と新約…聖書は、旧約(第一契約)聖書と新約(第二契約)聖書が一つになっています。神様と人間の間に交わされた契約です。旧約は、羊や牛の血を用いて、契約が効力を持つものであることをお互いに承認しました。新約はイエス様が十字架で流された血によって、救いの契約が発効されたことの証しとなりました。旧約は動物の血、新約はイエス様の血によって契約が結ばれたのです。そのことをキリスト者は信じています。一度流された血、分けられた血は、元に戻すことはできません。故に、この血によって交わされた契約の承認は、無効にはできない、という意味と意志が込められているのでしょう。

◆遺言この契約のことをヘブル人の手紙では“遺言”と言っています。遺言と言うと、財産分与のことを想像しますが、私の祖父(母方)の遺言は「家族仲良く暮らすように」だったと聞いています。ではイエス様は? と言えば「罪を取り除くため」「救いのため」とヘブル人への手紙には記されてあります(ヘブル人への手紙9章26、28節)。イエス様ご自身は、わたしの血を飲む者は「永遠のいのちを持っている」「終わりの日によみがえらせます」「わたしのうちにとどまります」とおっしゃいました(ヨハネによる福音書6章54、56節)。遺言を確かなものとするためにこの世に来たのだと。「羊(あなた)のためにいのちを捨てる」(同10章11節)と。イエス様が十字架で自ら血を流し、いのちを捨てられることは、「あなた(羊)がいのちを得、それを豊かに持つため」(同10節)だと。その遺言を想起し続けることができるように、イエス様は「聖さんの時(聖餐式)」を準備して下さいました。

◆結び…罪の贖いと救いの確かな約束(遺言)を、霊、たましい、からだの全人格として感じ、体験し、証しする豊かな人生を、今日も主が共にいて導いて下さっていることに感謝します。

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