Posted on 06/09/2019 at 19:48, by matsumoto
五旬節の日になって、みなが一つ所に集まっていた。すると突然、天から、激しい風が吹いてくるような響きが起こり、彼らのいた家全体に響き渡った。また、炎のような分かれた舌が現われて、ひとりひとりの上にとどまった。(使徒の働き2章1-3節)
- はじめに…先週の日曜日の午後、江南キリスト教会で開催された献堂2周年を記念した森祐理さんのコンサートに行ってきました。祐理さんの証しと賛美を通して、参加した皆さん一同、それぞれに慰めと励ましを受けた様子でした。私自身も自らの信仰の歩みを再度、振り返る時となりました。
- 心がひとつになる…コンサートへ向かう道中、教会へ近づくにつれ田園風景が広がり、黄金色の麦穂が風になびいていました。ユダヤ地方は、まさにこの時期、創造の主に、麦を収穫して感謝を捧げる“五旬節”の季節です。この五旬節の日になって「みなが一つ所に集まっていた」(使徒の働き2章1節)のです。ヘブル語訳を私訳すると「すべての心(心臓)がひとつになった(集まった)」となります。場所よりも状態に焦点が当たっています。ちなみに「コンサート(consert)」はcon(共に)+sert(結びつく)、つまり“心がひとつになる”“一体になる”という意味です。
- ボアズとルツ…五旬節には、シナゴーグ(ユダヤ教の会堂)では、伝統的にルツ記が朗読されます。いわずもがな夫(ナオミの息子)に先立たれたルツの物語です。ルツの生きた時代背景としては“さばきつかさが治めていたころ”とルツ記の書き出しに記されてあることから霊的・道徳的・政治的あらゆる面で混乱していた時代、まさにカオス的状況でした。その中で一縷の光としてボアズとルツ、すなわちユダヤ人と異邦人の出会いが起きたのです。この出来事の重要性はマタイ福音書のイエス様の系図の記事を見れば分かります。
- 2個のパン…ところで五旬節にはパン種を入れて焼かれるパン2個をささげ物としてささげることになっています(レビ記23章17節)。パン種は罪の象徴です。それを2個ですから、つまり違い(個性・人格)を持った罪ある者がそろって神の御前に出るということです。ボアズとルツとの関連から言えば、罪あるユダヤ人と罪ある異邦人がともにそろって赦され、神の民となるのです。
- 結び…五旬節はイエス様につながる出来事で、主の方から私たちに近づいて来られる恵みの出来事です。
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