Posted on 02/03/2019 at 09:16, by matsumoto

主日礼拝メッセージ要約『力をくださるイエス様』(イエス・キリストの生涯 その51)(2019.2.3)

「わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています。」そのとき、イエスは、ご自分がキリストであることをだれにも言ってはならない、と弟子たちを戒められた。 (マタイによる福音書16章19-20節)


  • はじめに…イエス様は多くの弟子の中から12人を選び使徒とされました(マルコ3章16-19節、ルカ6章13-19節、マタイ10章1-4節)。しかし彼らはイエス様が語られることを十分には理解できませんでした。イエス様の十字架と復活、昇天の後、聖霊降臨によって、彼らは使徒として働き始めたのです。
  • ペテロに与えられた権威(※)…弟子とは師から学ぶ者、使徒とは師から派遣される者です。そしてイエス様は、汚れた霊どもを制する権威(マタイ10章1節)等々、使徒的権威を与えられました。ペテロに「天の御国の鍵を上げます」(マタイ16章19節)とイエス様は言われます。これはペテロを含む使徒たちによって福音が語られていく、という預言です。福音が語られ、イエス様をメシアと信じる人々が増え集まった時、その群れのリーダーシップをとる権威が与えられました。
  • つなぐこと、解くこと…法律用語で“つなぐ”とは有罪、“解く”とは無罪です。使徒の働き5章1-11節、アナニヤとサッピラが持ち物を売った代金の一部を残し、これがすべてです、とペテロにいつわりを言う場面があります。これを見抜いたペテロは「あなたは神をあざむいた」と審判し、結果2人は息絶えてしまいました。またパウロも審判を下す場面があります。このようにイエス様から権威を与えられた使徒たちは、イエス様がメシアであることを果敢に宣教しました。まさにイエス様の預言の成就です。
  • 共におられるイエス様…使徒たちに権威を与えられたイエス様は、それはご自分の十字架の時が近づいてきた頃でした。ご自分がこの世を去ったあとの弟子たちのことを案じ、父なる神に祈られました(ヨハネ17章1-26節)。イエス様の昇天後、その権威を用いて患難を乗り越えるように、そして、その権威を与えて下さったメシア・イエス様の生き様を想い起し、どのように生きるべきかを実感し、主が共にいることを示そうとされました。イエス様はいつも私たちのことを案じ、祈って下さっています。そして、私たちに必要なものを惜しみなく与え励まして下さいます(ヨハネ17章15節参照)。

※【権威】גְבוּרָה(ゲブラー)/力、勇気、大能のみわざ(詩篇54篇1節、イザヤ30章15節、エレミヤ9章23節他→使徒の働き1章8節)…旧約聖書(新改訳)で「権威」と訳されている言葉は、ヘブル語原語では「ゲブラー」。この「ゲブラー」が使われている新約聖書(ヘブル語訳)の箇所に使徒の働き1章8節の「力」がある。

使徒の働き1章8節

しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは(גְבוּרָה=ゲブラー=権威)を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人(עֵדַיイザヤ43章10-11節参照)となります。

ここから「権威」とは聖霊がその根拠であり、目的はキリストの「証人」となることだと理解することができる。

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